ナイキジャパンの差別問題描写動画に対する賛否拡大

ナイキジャパンが、複数の背景を持つ若者が日本社会で差別やいじめを経験する姿を描いた動画を公開。差別を可視化した点が評価される一方、日本社会を一面的に描いているとの批判も広がり、企業の社会問題表現の妥当性が問われた。

YouTube小売ジェンダー・差別表現啓発
ナイキジャパンの差別問題描写動画に対する賛否拡大

概要

何が起きた?

2020年6月、ナイキジャパンは「動かしつづける。自分を。未来を。」などのメッセージとともに、サッカーに取り組む3人の若者を描いた動画広告を公開した。動画では、在日コリアン、黒人、ハーフなどの背景を持つ人物が、学校や地域で差別的な言葉を受けながらもスポーツを通じて前進する姿が描かれた。公開後、SNSでは差別を正面から扱った広告として支持する声が出た一方、「日本社会を差別的な国として過度に描いている」「実態と異なる」とする批判や不買を呼びかける投稿も発生。広告内容の事実性と、企業が社会問題を販売促進に用いることの是非が論点になった。

PRO ANALYSIS

「なぜ炎上したか」と再発防止ポイントはPRO限定です

炎上原因の構造分析と、公開前に確認すべき具体的なチェックポイントを閲覧できます。

PROプランを見る

企業の対応

その後どうしたか?

ナイキは動画を予定どおり公開し、差別は世界中に存在する問題であり、アスリートの経験を通じて議論を促す趣旨だと説明した。日本国内で動画を削除した、またはキャンペーンを中止したとの公式発表は確認できない。賛否が続く中でも、企業側は表現の意図を撤回しなかった。