美の基準を批判するダヴ渋谷駅広告の逆説的ルッキズム表現
ダヴが渋谷駅で、SNS上の『必要ない美の基準』を批判する広告を掲出。広告内に容姿や身体への否定的な言葉を大きく示したため、問題提起のはずがルッキズムや外見コンプレックスを再生産していると批判され、ブランド理念との矛盾が指摘された。
その他美容ジェンダー・差別表現キャンペーン
▤
概要
何が起きた?2024年10月7日、パーソナルビューティーケアブランドDoveが、渋谷駅構内で新たな駅貼り広告の掲出を開始した。Doveの公式X投稿では、広告がSNS上で広がる『私たちに必要ない美の基準』を取り上げ、子どもたちの自己肯定感を育むことを目的としていると説明された。ところが、広告には顔や身体、容姿に関する否定的な言葉や、外見を評価するような表現が大きく表示されていたため、見る人にコンプレックスを想起させ、批判しているはずの美の基準を広告自体が再提示しているとの指摘が相次いだ。公式の啓発目的と、実際に駅で反復接触するビジュアルの作用が食い違ったことが、SNS上で広く議論された。
PRO ANALYSIS
「なぜ炎上したか」と再発防止ポイントはPRO限定です
炎上原因の構造分析と、公開前に確認すべき具体的なチェックポイントを閲覧できます。
◯
企業の対応
その後どうしたか?公式Xで広告の掲出を告知し、自己肯定感を育むキャンペーンであると説明した。一方、広告を即時撤去したか、全面的な謝罪を行ったかについて、確認できる公式発表は限定的である。報道では、広告に対して取り下げを求める声が相次ぎ、企業理念と実際の表現の乖離が問題となった。